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野菜:イチゴ(苺)の栽培方法

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冬から春に店頭に出回るおいしいイチゴ。家庭菜園でも栽培が容易です。
イチゴは大きく分けて一季なり品種と四季なり品種の2系統があります。

一般的には一季なり品種が多く流通しています。家庭菜園では苗を秋に植えて5〜6月頃収穫します。一季なり品種は、夏の高温期を過ぎて気温が下がり、日が短くなってくると花芽が分化しますが、その後冬の低温・短日期に休眠しないと開花・結実しない性質をもっています。冬を越して4〜5月頃に開花し、その後1ヶ月ほどで収穫します。
営利栽培では夏頃に低温に当てて促成栽培し、結実期を調整しています。

最近は四季なり品種でおいしいものも多くなりました。四季なりは春だけでなく秋や冬にも実をつけます。温度や日長の調整をしなくても開花・結実し、家庭でも長期間にわたって収穫できます。
また、一季なり品種でも結実が早いもの、少し遅いものがありますので、いろんな品種を集めて栽培してみると、長く収穫が楽しめます。

栽培方法:

秋苗の植え付けは10月〜11月中旬、春苗の植え付けは2月〜3月頃が適期です。
いちごは日当たり、水はけのよい場所を好みます。
畑に植える場合は、畝幅60cmに1列または、畝幅120cmで2列を基本として畝を立て、植え付けの3〜4週間前に1平米当たり完熟堆肥1.5〜2kgをすきこみ、さらに2週間前までに苦土石灰1平米あたり100g、緩効性化成肥料100gを施します。2列植えの場合は、列間25cm、株間30cmの間隔で並列植えまたは千鳥植えで植え付けます。
鉢やプランターの場合は、専用用土(肥料入り)を用いるか、または赤玉土6:腐葉土4に元肥として緩効性化成肥料をプランター1つにつき10gほど混ぜて植えます。標準プランター(長さ65cm)なら3株、5号(直径15cm)鉢なら1株が植え付けの目安です。
イチゴは多肥に弱いので、元肥を施しすぎないよう注意してください。



植え付けは中心の芽が土に埋まらない高さに植えます。浅植え、深植えは禁物です。また、苗の根元にはランナー(親株から出ていたほふく茎)の切り口があります。実はこのランナーと反対側につきますので、実をつけさせたい方向に注意して植えつけます。
植え付け後はたっぷりと水遣りしてください。
新しい葉4〜5枚を残して株元の枯れ葉などはすべて摘み取ります。

家庭菜園では、11月下旬と1月下旬に緩効性化成肥料を1平米に付き約30g、プランターでは1株あたり約1g追肥します。収穫期間が長いので、収穫中も肥料切れのないようにします。草勢が弱ると乱形果が生じるのでご注意ください。

イチゴは寒さに強いので、一般的な地域なら冬は防寒の必要はありませんが、地面が凍るような寒さの場所では防寒が必要です。12月下旬〜1月上旬頃に、わらや不織布を株の根元に敷き詰め、西側や北側などに稲わらなどをさしかけて寒風よけをします。低温期は水管理に特に注意して、やや控えめに水遣りします。



春になって芽が伸び始めたら、根元に敷き藁や黒いポリオチレンのシートを敷いてマルチングし、地温を上げるとともに、果実に泥はねなどの汚れがつくのを防ぎます。プランターや鉢栽培なら根元に敷き藁をするだけでも大丈夫です。



3月に入ったら、ビニールフィルムなどでトンネルかけをすると収穫期を早めることができます。

一季なりの品種は3月頃から開花しはじめますが、3月上旬までに咲いた花はよい実にならないので摘み取り、それ以降に咲いた花を結実させます。ミツバチなどで受粉しますが、昆虫が少ない場所では人工授粉します。晴天の日の午前中にやわらかい筆などで花の中心部をなでて受粉させます。受粉が不十分だと奇形果実になりやすいので注意してください。
4〜5月は盛んに花が咲き、実が赤く色づいてきます。赤く色づき始めるとナメクジや鳥に食べられることがありますので注意します。鳥除けとしてネットなどを設置するとよいでしょう。
プランター・鉢栽培では、実の汚れを防ぐため、果枝を鉢の外側に垂らします。
開花後30〜40日でヘタの近くまで赤くなったら収穫適期です。
収穫が終った株から来年の子株をとる場合は、お礼肥えとして根元に化成肥料をひとつまみ施して置きます。

6月頃から、株元から盛んにランナーが伸び、その先に子株が発生します。早く発生したランナーや、ランナーから1番目の子株にはよい実がつかないので、6月下旬以降に発生したランナーの2番目〜4番目の株を子株として育てます。8月頃、子株の根がしっかり育ったら親株から切り離し、ポットや苗床に植え替えて秋まで管理します。

病虫害:
主な病気はうどん粉病、灰色かび病、炭そ病など。風通しが悪く湿った環境だと発生しやすいので、栽培環境に注意します。また腐った葉などは適宜取り除き、株元を清潔に管理します。殺菌剤で定期的に防除してください。
害虫はアブラムシ、ハダニ、コガネムシの幼虫など。アブラムシは新芽や花芽につきやすいです。ハダニは高温・乾燥期に発生します。またコガネムシの幼虫は根を食害し、地上部が突然しおれて枯れます。また、実をナメクジが食害するので注意します。定期的に観察し、薬剤などで防除してください。
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